登場人物
- 名前(仮名):山崎 恵梨(やまざき えり)
- 年齢:23歳
- 性別:女性
- 住まい:神奈川県・川崎市のワンルーム
- 職業:メーカーの事務職(正社員2年目)
- 現状の悩み:社会人になってから友達と疎遠になり、誰ともつながっていない
物語
1.「予定がない」休日が当たり前になった
社会人になってから、週末の予定がなくなった。
誰かと遊ぶでもなく、LINEも鳴らない。
気づけば、もう半年以上、誰とも会っていない。
大学時代のグループLINEも、いまでは既読だけが増えていく。
転職した子、結婚した子。
みんなそれぞれの道を進んでいて、私はそこにいない。
予定がないことが寂しいのか、
予定を立てる相手がいないことが寂しいのか、
もうわからなくなっている。
2.「ひとりの時間が好き」って、言い聞かせているだけ
家ではYouTubeを流しながら、Uber Eatsを食べる。
特に話すこともないし、誰かに会うのも面倒。
「ひとりの時間が好きなんだよね」
そう口にするたび、自分をごまかしている気がした。
本当は、誰かに聞いてほしかった。
「今日さ、会社でこんなことがあってさ」って。
でも、話す相手がいない。
3.SNSの「楽しそう」がしんどい
インスタを見ると、リア充な写真ばかり。
カフェ巡り、旅行、女子会。
どれも、私の生活とは無縁の世界。
比べちゃいけないってわかってる。
でも、画面の向こうのキラキラが眩しすぎて、
私はそっとアプリを閉じる。
「誰かといる時間」がない私は、
画面越しの“他人の時間”に、勝手に傷ついている。
4.本音を話せる人がいない
会社の同期とは、表面的なやりとりだけ。
仕事のことは話せても、心のことは話せない。
「友達って、どうやって作るんだっけ?」
大人になってからの人間関係は、
学生時代みたいに自然にはできない。
話しかけるタイミングも、深く踏み込む距離感も、
全部むずかしくて、怖くなる。
5.「寂しい」は弱さじゃない
本当は、誰かとラーメン食べに行ったり、
夜に電話しながらダラダラ話したり、
そういう何気ない時間が欲しいだけだった。
でも、「寂しい」と言うのが怖かった。
友達がいないなんて、恥ずかしい気がした。
でもきっと、同じように感じている人は少なくない。
「誰かとつながりたい」って、
それは、当たり前の感情だ。
一言まとめ(人生の問い)
「友達がいない社会人」って、そんなに変ですか?
つながりたいと思う気持ちは、弱さじゃなく、あなたの優しさかもしれません。