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誰でもない、この部屋の住人

このブログを書いている人間について、特に語ることはない。
30代、独身、無職。社会の外側にぽつんといる、ただの人間。

目覚ましが鳴らなくなった朝に気づいた。
誰とも約束していない日は、どこにも居場所がない。
過去の栄光なんて言うほどのものもないし、未来に抱く希望も見当たらない。

それでも、言葉が頭の中に浮かぶ。
どうでもいいような感情が、静かに堆積していく。
だったら、それをこの部屋に置いていくことにした。

この部屋には返事はない。
だけど、どこかの誰かが似たような気持ちを抱えたまま、ここを通り過ぎるかもしれない。
そのとき、この文章が少しでもなにかになるなら、それで十分。